1.令和8年度 事業計画の基本的な考え方
【令和7年度の振り返り】
令和7年度は、倶楽部の事業収支の改善を最重要課題と位置づけ、会員の皆様のご理解を得ながら、やむを得ないと判断し、サービス水準の一部低下を伴う取組みを相次いで実施してきた。
具体的には、これまで新規会員の獲得を中心として進めてきた売上向上策に加え、倶楽部が保有する不動産を活用した収益拡大策や、食堂事業の料金改定などに踏み切った。
主な取組みとしては、
・駐車場の有料化および一般利用者への開放
・空地を活用したモビリティバイクポートの拡充
・食堂における会員割引率の引き下げ
・メニュー価格の値上げ
などを実施した。
これらにより、駐車料金が必要となる、事前の予約ができなくなる、食堂利用料金が上がるなど、結果として会員の皆様にはご不便をおかけしたが、倶楽部の厳しい経営状況にご理解を賜り、取組みを進めた結果、令和7年度の収支は、令和6年度末実績比で18.5百万円、令和7年度当初予算計画から17.4百万円改善の見込みであり、収支改善の兆しが見え始めている。
一方で、倶楽部の事業収支悪化の根本要因は、社会環境の変化に倶楽部の事業が十分に対応できていないことにある。令和7年度は、収支改善に取り組むとともに、倶楽部の在り方そのものの見直しについても検討を進めた。
【現状認識と今後の課題】
令和7年度の収支は、上記の各取組みにより前年度よりは改善した。結果として、当初の予算計画より赤字額は縮小しているが、依然として事業収支は赤字の状況にある。会員の減少には歯止めはかかっておらず、対前年比29名減員となっている。(R7/12末現在)
令和7年度に実施した施策は、令和8年度にその効果が本格的に現れる見込みであり、次年度はさらなる収支改善が期待される。しかしながら、令和7年度の実績は56.3百万円の赤字で、倶楽部が抱える赤字額は依然として大きく、引き続き改善に向けた努力が不可欠である。
今後は、令和7年度に着手できなかった貸室関連の売上向上策に取り組むとともに、事業全体の効率的な運営をさらに推進していく。
ただし、近年続く収支悪化により、建物の修繕に十分な対応ができておらず、建物の老朽化が著しく進行している。倶楽部の持続的な運営を実現するためには、建物を含めた拠点の在り方を根本から検討する段階に来ている。令和8年度は、この課題を大きなテーマの一つとして取り組んでいくこととする。
2.令和8年度 活動重点
(1)今後の倶楽部の検討
・課題解決に向けた、倶楽部の拠点や体制の検討
(2)倶楽部の魅力づくりと情報発信
・食堂品質の向上への取り組み
・貸室、ホール、食堂事業、共用設備等の外部WEBサイトを用いたPR
・テナント、会員等、貸室利用顧客からのニーズ聴取
・会員メーリングリスト、SNS、ホームページ等によるタイムリーな情報発信
(3)会員内外に対する積極的アプローチ
・リピーター顧客との継続的なコミュニケーション
・会員企業へのアプローチ(施設利用、新規会員紹介、OB会員紹介)
・コロナ禍以降に離脱されている顧客への声かけ
(4)収益基盤の改善
・会員拡大施策の検討、実施(会員ニーズの把握とサービスレベルの向上)
・貸室料金、設備使用料金等の改定
・事業運営の効率化とサービスレベル維持の検討
【令和8年度の主な事業】
| 事業内容 | 特記事項 | |
| 集会関係 | 午さん会 | 従来どおり実施 |
| 年賀交歓午さん会 | ||
| 公開講演会 | 前年どおり実施 | |
| 会員感謝祭(旧夏祭り) | R5年度実施の「会員感謝祭」と同じ趣旨の企画で実施 | |
| 創立記念行事 | 創立113周年記念講演会の開催 | |
| 行事関係 (見学会) | 電気関係施設見学会 | 従来どおり実施 |
| 文化探求会 | 1回/年にて実施 | |
| ご家族・婦人会 | ||
| 共催行事 | 新春講演会 | 従来どおり実施(他団体との共催) |
| 電気記念日祝賀会 | ||
| 広報関係 | 会報誌発行、HP運用、SNS発信 | SNSの運用開始 |
| 貸室事業 | WEBを利用したPRの実施 | |
| 食堂事業 | 提供メニューの充実、利用促進PR | |
| テナント事業 | 空き1区画に関する営業 | |
| グループ懇話会 | 従来どおり実施 | |
| 同好会 | ||
| 建物保全 | 法令対応、老朽化対応および顧客満足向上対策 | |
3.令和8年度の予算(案)概要
厳しい経営環境に対応し、支出抑制による収支の安定化を図る「圧縮予算」とする。ただし、必要最低限の修繕等は実施し、会員サービスの低下を招かないよう努める。
具体的には、会員数減少の歯止め、貸室および食堂の利用促進を図り、各会員への情報発信と協力への呼びかけを行う。
修繕については、安全上問題のある老朽什器や扉の改修、トイレ改修を実施する一方で、壁面塗装、全窓改修、雨漏り対策や受電設備更新、貨物用エレベーターの取替など、修繕を必要とするものの大規模な改修、予算を要するものについては、当面見送るものとする。
予算の概要は次表のとおり。
<予算の概要> (単位:百万円)
| 項 目 | 令和7年度 当初予算 | 令和7年度 実績見込 | 令和8年度 予算(案) | 令和7年度 対前年予算増減 |
| 事業収入 | 169.3 | 174.9 | 193.5 | 24.2 |
| 事業支出 | 241.0 | 233.9 | 228.7 | ▲12.3 |
| 事業活動 収支差額 | ▲71.6 | ▲59.0 | ▲35.1 | 36.5 |
| 投資活動 収支差額 | 2.4 | 10.1 | 13.2 | 10.8 |
| 財務活動 収支差額 | ▲4.5 | ▲7.4 | ▲9.5 | ▲5.0 |
| 収支差額 | ▲73.7 | ▲56.3 | ▲31.4 | 42.3 |
※ 数値はそれぞれを四捨五入しているため、差引に差異が出る場合がある。
令和8年度収支予算書

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